腐食すきま再不動態化電位測定によるＮｉ基耐食合金溶接部の耐すきま腐食性評価

菅原 克生, 坂井 広和, 斉藤 仁志

doi:10.3323/jcorr.60.368

書誌事項

タイトル別名

Estimate of Crevice Corrosion Resistance of Welds in Ni-based Corrosion Resistant Alloys by Measuring of Repassivation Potentials for Crevice Corrosion
腐食すきま再不働態化電位測定によるNi基耐食合金溶接部の耐すきま腐食性評価
フショクスキマサイフドウタイカデンイソクテイニヨル Niキタイショクゴウキンヨウセツブノタイスキマフショクセイヒョウカ

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説明

各種 Ni-Cr-Mo(-Ta)系合金溶接棒を用いて形成した突合せ溶接部を含むNi基合金試験片の腐食すきま再不動態化電位（E_R,CREV）を高温高濃度NaCl溶液中で測定することにより，溶接部における耐すきま腐食性を評価した．溶接線を含む試験電極のE_R,CREVは，すきま腐食が主に溶接部に発生するという条件下で，溶接部のE_R,CREVと見なすことが出来た．この際，溶接部の耐すきま腐食性は合金元素が希薄となる樹芯組成に支配され，耐すきま腐食性が低下することがわかった．溶接部のE_R,CREVと樹芯組成から算出される PRE(Ta)＝[％Cr]＋3.3 ([％Mo]＋0.5 [％W])＋7.7 [％Ta]の相関直線は，母材のE_R,CREVとPRE(Ta)の相関直線と一致することが確認された．温度を上げるなど，より厳しいすきま腐食環境では，共金材で溶接したAlloy 22は，溶接部と母材のE_R,CREVは同じ値となった．溶接部の耐すきま腐食性は樹芯組成支配から平均的な化学組成支配に変化することが示唆された．

収録刊行物

材料と環境

材料と環境 60 (8), 368-373, 2011

公益社団法人腐食防食学会

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詳細情報詳細情報について

CRID: 1390282681236407168

NII論文ID: 10029616737

NII書誌ID: AN10235427

DOI: 10.3323/jcorr.60.368

ISSN: 18819664; 09170480

NDL書誌ID: 11213048

Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/11213048; https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11213048

本文言語コード: ja

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