高温塩素含有雰囲気におけるNi基鋳造合金の耐食性に及ぼす合金元素の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Alloying Elements for Corrosion Resistance of Ni-base Cast Alloys in Chlorine-containing High Temperature Environments

説明

塩素含有高温環境におけるNi基鋳造合金の耐食性に及ぼす合金元素の影響を調査した. これまでの研究により, 塩素含有雰囲気では900℃付近に腐食ピークが存在し, 合金内部の塩化物の挙動と関連があることが示された. 本研究では, 合金中にAlを添加することによりピークが減少し, 耐食性が改善することを見い出した. Alの効果として, Al2O3皮膜の形成と合金内部でのClの蓄積防止が考えられる. さらにAl添加合金にSiを添加することで耐食性が改善することを見い出した. ラボ試験の結果を元に, ベース材 (Ni-33Cr-15W-1Si-0.3C) とAl添加合金 (Ni-33Cr-10W-2Si-2Al-0.3C) を実機焼却炉の900℃付近の環境で1年間暴露した. Al添加合金の腐食量はベース材に比べて大幅に少なく, Al添加が実環境でも有効なことを確認した.

収録刊行物

  • 材料と環境

    材料と環境 54 (5), 218-224, 2005

    公益社団法人 腐食防食学会

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681236713088
  • NII論文ID
    130004238961
  • DOI
    10.3323/jcorr1991.54.218
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BD2MXltVeks78%3D
  • ISSN
    18819664
    09170480
    http://id.crossref.org/issn/09170480
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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