食事時刻の変化が若年女子の食事誘発性熱産生に及ぼす影響

  • 関野 由香
    神奈川県立保健福祉大学大学院保健福祉学研究科保健福祉学専攻栄養領域
  • 柏 絵理子
    神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科
  • 中村 丁次
    神奈川県立保健福祉大学大学院保健福祉学研究科保健福祉学専攻栄養領域 神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科

書誌事項

タイトル別名
  • The Influence of Eating Rhythm on Diet-induced Thermogenesis in Young Women
  • ショクジ ジコク ノ ヘンカ ガ ジャクネン ジョシ ノ ショクジ ユウハツセイ ネツ サンセイ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

社会環境の変化にともない, 夜間生活が一般化してきている。本研究では, 夜遅い時刻の食事摂取が, 食事誘発性熱産生 (DIT) に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。喫煙習慣のない健康な女子大学生 (平均年齢20.5±1.2歳) 33名を対象に, 一律500 kcalの食事を, 7: 00, 13: 00, 19: 00に摂取する朝型と, 13: 00, 19: 00, 1: 00に摂取する夜型の2種類設定し, クロスオーバー法にてDITを測定, 評価した。朝型では7: 00の食事のDITが, 他の時刻の値に比べて有意に高く (p<0.05), 夜型では深夜1:00の食事のDITが, 他の時刻の値に比べて有意に低くなった (p<0.01) 。3食分のDITを合計した3食合計DITは, 夜型が朝型より有意に低くなった (p<0.01) 。このことから, 朝食を欠食し夜食を摂取した夜型化は, DITの低下により1日のエネルギー消費量を減少させ, 肥満の一要因になる可能性が示唆された。

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被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (27)*注記

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