難消化性オリゴ糖の性状の違いがラットのカルシウムならびにマグネシウム代謝に及ぼす影響

  • 奥 恒行
    県立長崎シーボルト大学大学院人間健康科学研究科 県立長崎シーボルト大学看護栄養学部栄養健康学科
  • 田辺 賢一
    県立長崎シーボルト大学大学院人間健康科学研究科
  • 渡邊 有希
    県立長崎シーボルト大学大学院人間健康科学研究科
  • 尾野 春子
    県立長崎シーボルト大学看護栄養学部栄養健康学科
  • 成瀬 真理
    県立長崎シーボルト大学看護栄養学部栄養健康学科
  • 中村 禎子
    県立長崎シーボルト大学大学院人間健康科学研究科 県立長崎シーボルト大学看護栄養学部栄養健康学科

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Non-digestible Oligosaccharides with Different Properties on Ca and Mg Metabolism in Rats
  • ナンショウカセイ オリゴトウ ノ セイジョウ ノ チガイ ガ ラット ノ カルシウム ナラビニ マグネシウム タイシャ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

本研究ではフラクトオリゴ糖 (FOS), ラクチュロース (LAT), ガラクトシルスクロース (GS) およびイソマルトオリゴ糖 (IMO) を用いて難消化性オリゴ糖の性状の違いがCaならびにMg代謝に及ぼす影響を比較・検討した。飼料組成は各オリゴ糖10%添加飼料とし, 対照にはスクロースを用いた。Wistar系雄ラット (3週齢) を1群6匹で44日間個別飼育し, 6週間後に出納実験を行った。なお, 給餌量は同一になるように軽い制限給餌とした。CaおよびMgは原子吸光法により測定した。尿中デオキシピリジノリン (DPD) はEIA法を用いて測定した。消化されないFOSおよびLATは腸管からのCaならびにMg吸収を促進し, 大腿骨中のCaおよびMg含有量を増加させた。しかし, 部分消化性のGSの効果はやや弱く, 消化性のIMOの効果はさらに弱かった。消化されにくいオリゴ糖は尿中DPD排泄量も低下させた。以上の結果, 難消化性オリゴ糖のCaおよびMg代謝への影響は, オリゴ糖の種類, 特に消化性の低いものほどCaおよびMgの腸管からの吸収を促進することが明らかになった。

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被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (32)*注記

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