免疫調節作用に着目したヨーグルトの開発と生理効果の応用展開

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タイトル別名
  • Development of Yogurt with Immunomodulatory Effects and Its Application to Other Physiological Effects
  • 免疫調節作用に着目したヨーグルトの開発と生理効果の応用展開(平成29年度日本栄養・食糧学会技術賞受賞)
  • メンエキ チョウセツ サヨウ ニ チャクモク シタ ヨーグルト ノ カイハツ ト セイリ コウカ ノ オウヨウ テンカイ(ヘイセイ 29ネンド ニホン エイヨウ ・ ショクリョウ ガッカイ ギジュツショウ ジュショウ)
  • (JSNFS Award for Achievement in Technological Research (2017) )
  • (平成29年度日本栄養・食糧学会技術賞受賞)

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抄録

<p>我が国では高齢化の進展に伴い, 健康寿命の延伸が課題となっている。この課題解決において健康機能を有する食品が果たすべき役割は大きい。我々は, 日常的に気軽に摂取できるヨーグルトを介した健康増進を目指し, 免疫賦活作用を有する菌体外多糖体を高産生する乳酸菌としてOLL1073R-1株を選抜した。本株で発酵したヨーグルトの摂取はマウスの脾臓細胞のインターフェロン-γ (IFN-γ) 産生を誘導し, ナチュラルキラー (NK) 活性増強効果や抗インフルエンザウイルス活性を発揮した。またヒトでは健常高齢者の風邪症候群の罹患リスクの低減効果や健常成人のインフルエンザワクチン接種後の抗体産生の増強効果を見出し, 自然免疫, 獲得免疫の両面から免疫機能を高め, 感染症に対する防御効果を増強することが示唆された。一方で, 気温変化の大きい季節の変わり目時期における疲労感を軽減することも示され, 体調管理に広く有用であることが明らかとなった。</p>

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