菌根菌接種と活性炭処理がモモの根樹皮抽出物を処理したモモ実生の成長と栄養に及ぼす効果
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- ルット キプコリオニー L.
- 愛媛媛大学農学部附属農場 ジョモケニヤッタ農工大学園芸学科
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- 水谷 房雄
- 愛媛媛大学農学部附属農場
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Mycorrhizal Inoculation and Activated Charcoal on Growth and Nutrition in Peach (<i>Prunus persica</i> Batsch) Seedlings Treated with Peach Root-Bark Extracts
- Effect of Mycorrhizal Inoculation and Activated Charcoal on Growth and Nutrition in Peach (Prunus persica Batsch) Seedlings Treated with Peach Root-Bark Extracts
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説明
根への菌根菌の接種と活性炭処理がモモの根樹皮抽出物を処理したモモ実生の成長と栄養に及ぼす効果と菌根菌の感染率,土壌における菌根菌の胞子密度に及ぼす効果について温室内で調査をした.菌根菌を接種した実生は接種していない実生に比べて生育が優れ,生育量が多かったが,モモの根樹皮抽出物を処理した区では,菌根菌の接種の有無にかかわらず実生の成長を抑制した.活性炭処理は根樹皮抽出物処理による成長に対する負の効果をわずかに軽減したが,菌根菌共生の効果を減少させた.それは活性炭が宿主植物から出される感染を引き起こすシグナル物質を吸着することによるのではないかと思われた.菌根菌を接種した実生では,P と Ca 含量が高くなる傾向が見られた.菌根菌を接種した場合,菌根菌の感染率は処理間に差が見られなかったが,活性炭処理をしない場合,根樹皮抽出物は胞子形成を促進した.これらの結果は,モモ根樹皮抽出物による生育抑制を軽減するには,まず菌根菌の共生を確立させてから,活性炭を処理するのが良いことを示唆している.<br>
収録刊行物
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- 園芸学会雑誌
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園芸学会雑誌 75 (6), 463-468, 2006
一般社団法人 園芸学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681278271104
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- NII論文ID
- 110004851319
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- NII書誌ID
- AN00025257
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- ISSN
- 1880358X
- 00137626
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- NDL書誌ID
- 8578985
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- NDL-Digital
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可