地床状態が栗の根群の発達に及ぼす影響 (第2報)

書誌事項

タイトル別名
  • Root development of chestnut trees in relation to edaphic conditions (II)
  • 地床状態が栗の根群の発達に及ぼす影響-2-
  • チショウ ジョウタイ ガ クリ ノ コングン ノ ハッタツ ニ オヨボス エイキョウ 2
  • On the observations of chestnut trees in Aida Gun, Okayama Prefecture
  • 岡山県英田郡に於ける調査成績

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抄録

(1) 岡山県英田郡に於て不透水盤層所謂“トッコ”に対する栗及びコナラ又はクヌギの根群の適応性に就いて比較調査した。栗は不透水盤層により著しく根の垂直的発達を阻害される.<br>(2)“トッコ”は土居町片伏影にては洪積土層に基因する。吉野村志越に於いては“トッコ”は凝灰岩の残積土層であり, 又大聖寺にては海成土壤に基因する膠質粘土層である。<br>(3) 筆者等の提案する“根群型”特に“直根型”は栗の根群の垂直的発達の簡明な指標となる。<br>(4) 崖錐地又は押出し地にては, 小出氏の謂う砂礫地又は砂礫岩塊地である処では栗の生育が良好である。<br>(5) 面積約117平方粁に過ぎぬ一村内にても地質, 基岩, 地形等に由来する土壤形態により栗の生育良好地或は不良地等種々な土地柄が存在することは極めて興味がある

収録刊行物

  • 園芸学会雑誌

    園芸学会雑誌 22 (2), 107-112, 1953

    一般社団法人 園芸学会

参考文献 (3)*注記

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