エセホン及びBA散布による′長十郎′ナシの花芽形成促進並びに花粉収量の増加

書誌事項

タイトル別名
  • Promotion of Flower Bud Formation and Increase of Pollen Yield Applied of Ethephon and BA in ′Chojuro′ Pear (<i>Pyrus serotina</i> Rehd.)
  • ニセホン及びBA散布による"長十郎"ナシの花芽形成促進並びに花粉収量の増加
  • ニセホン オヨビ BA サンプ ニ ヨ
  • Promotion of Flower Bud Formation and Increase of Pollen Yield Applied of Ethephon and BA in ^|^prime;Chojuro^|^prime; Pear (Pyrus serotina Rehd.)

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抄録

ニホンナシの人工受粉用品種′長十郎′に種々の生長調節物質を散布し, 花芽形成及び花粉収量に及ぼす影響について検討した.<br>1. 6月1日から7月15日まで15日おきにCCC (200ppm), SADH (3,000ppm), エセホン (300ppm), BA(300ppm) 及びGA3 (200ppm) を散布し, ′長十郎′ナシの花芽形成並びに花粉収量に及ぼす効果について調査した. その結果, 6月30日以降にエセホン及びBAを散布すると著しく花芽形成を促進し, 花粉収量も増加することが認められた.<br>2. エセホン及びBAの処理時期並びに処理濃度の影響について検討した結果, エセホンは50~100ppm,BAは100~200ppmの濃度で, ともに7月20日から8月20日にかけて散布すると著しく花芽形成を促進し, 花粉収量も増加した. また, 50ppmの濃度のエセホンを7月20日から8月20日にかけて2回散布する方法が花芽形成を最も促進し, 花粉収量も約2.5倍に増加した.<br>以上の結果から, ′長十郎′ナシの花芽形成を促進し,花粉収量を増加させる方法として, 新梢生長が停止した後7月20日から8月20日にかけて腋芽の休眠が比較的浅く, しかも頂芽が二次生長しない時期に50ppmの濃度のエセホンを2回散布する方法が最も良好で, 安定して高い効果が得られることから, 極めて実用性が高いものと考えられる.

収録刊行物

  • 園芸学会雑誌

    園芸学会雑誌 55 (1), 33-39, 1986

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (7)*注記

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