A Case of External Supravesical Hernia Requiring Small Bowel Resection

  • SASADA Shinsuke
    国立病院機構九州医療センター 消化器センター外科 国立病院機構九州医療センター 臨床研究部
  • YAKABE Shigeru
    国立病院機構九州医療センター 消化器センター外科 国立病院機構九州医療センター 臨床研究部
  • ODA Hitoshi
    国立病院機構九州医療センター 医療法人佐田厚生会 佐田病院
  • SADA Masayuki
    国立病院機構九州医療センター 医療法人佐田厚生会 佐田病院
  • SAKU Motonori
    国立病院機構九州医療センター 消化器センター外科 国立病院機構九州医療センター 臨床研究部

Bibliographic Information

Other Title
  • 小腸切除を必要とした外膀胱上窩ヘルニア嵌頓の1例
  • ショウチョウ セツジョ オ ヒツヨウ ト シタ ガイ ボウコウ ジョウカ ヘルニア カントン ノ 1レイ

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Description

症例は76歳, 男性. 幼小児期より右鼠径部の膨隆を自覚していた. 腹部膨満, 嘔吐を主訴に当院受診し, 腸閉塞の診断で緊急入院となった. 右外鼠径ヘルニア嵌頓と診断し, 緊急手術を施行した. 小腸が嵌頓しており, 虚血性変化は認めなかったが, 汚染した液体貯留を認めたため, メッシュは使用せず, 腸頸靭帯修復法(iliopubic tract repair法)で修復した. 麻酔覚醒時の腹圧で右恥骨上部が膨隆し, 膀胱上窩ヘルニアの合併も疑われた. これに対し, 後日待機的にKugel手術を予定していたが, 術後6日目に再度腸閉塞を発症し, 再度緊急手術を施行した. 手術所見で右膀胱上窩に小腸が嵌頓壊死していた. 壊死小腸を切除しKugel法でヘルニア修復を行った. 術後経過は良好であった. 外膀胱上窩ヘルニアは嵌頓の危険性が低いといわれているが, 小腸切除を必要とした外膀胱上窩ヘルニア嵌頓の1例を経験したので報告する.

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