医療安全における病院薬剤師の役割

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タイトル別名
  • The Development of Pharmacist Participation in Medical Safety Practices The Role of the Hospital Pharmacist in Medical Safety Practices

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説明

薬剤師は, より良質な医療を提供するために, 医療チームの一員として“安全に, 効果的に, 適切に, 効率的に”薬物療法を患者へ提供するに当たり, 常に医療の安全を考え行動していくことが重要な役割である.<br>病院薬剤師の業務は, 調剤を中心とした業務から, 医薬品の適正使用の推進, 適正な医薬品の保管管理, 注射薬の無菌的調製および病棟薬剤管理業務等, その活動の範囲は広範かつ多様化してきている. また, 最近日本病院薬剤師会でも, 病棟に訪問するという従来の業務展開から脱却し, 病棟に常駐し薬のスペシャリストとしての職能を発揮した業務展開が重要であるとの方向性を示している. 一方, 医療安全においても薬のセーフティーマネージャーとして, 薬剤師の役割の重要性はますます重大となっている. 医薬品に関連する医療事故が多発していることから, 薬剤師によるリスク管理を実践する中で, 処方せん中における疑義照会のみならず与薬にかかる未然の事故防止が注目されている. さらに感染防止対策や抗がん剤の化学療法にかかるレジメン管理や注射薬の混合調製, 入院時の持ち込み薬の対応など, 医療の安全管理面における薬剤師の専門的知識を活かした積極的な行動が求められている.

収録刊行物

  • 医療

    医療 61 (10), 664-665, 2007

    一般社団法人 国立医療学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681291699456
  • NII論文ID
    130004316694
  • DOI
    10.11261/iryo1946.61.664
  • ISSN
    18848729
    00211699
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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