原発性アルドステロン症におけるスピロノラクトンの血しょうアルドステロンとレニン活性に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of Spironolactone Administration on Plasma Aldosterone and Plasma Renin Activity in Primary Aldosteronism
  • ゲンパツセイ アルドステロンショウ ニ オケル Spironolactone

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説明

腺腫による原発性アルドステロン症3例に, 術前にSpironolactone (SP)1日200~300mgを5~7週間投与し, 血漿アルドステロンに及ぼす影響について形態学的, 機能的な面より検討した. 血清Kは投与後1週間以内に正常化し, 血圧は2~3週間後に140-80台となつた. 血漿アルドステロンは急速に減少し, 血漿レニン活性は徐々に上昇した.<br>Spironolactone body (SP. B)は腺腫の中にのみ認められ, SP. Bの数とSPの投与量, 投与期間, 臨床効果との間には相関々係はみられなかつた. SPはアルドステロン産生細胞に対して直接的に作用してアルドステロンの産生, 分泌を抑制し, SP. Bはアルドステロンの生合成に対するblockの形態学的なあらわれであると思われる.

収録刊行物

  • 医療

    医療 35 (2), 132-137, 1981

    一般社団法人 国立医療学会

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