Streptzyme Testの使用経験

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タイトル別名
  • Use of Streptzyme Test for the Diagnosis of β-streptococcal Infection
  • Streptzyme Test ノ シヨウ ケイケン

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抄録

溶連菌感染症の診断には, 菌検索に加え, 血清学的検査としてASOやASKの測定がルーチン検査として行われているが, これらの検査のみでは不十分であるといわれてきた. 今回我々は5種の溶連菌産生抗原を血球に感作したStreptzyme Test(以下「SZ」と略す)を使用し, ASO. ASKと比較検討し, 若干の知見を得たので報告する.<br>前記3者を比較した場合, SZが一番高値を示した. 次に個々について見るとASO≦128uの症例中SZ陽性が226%あり, ASO≦192uの症例では, SZはすべて陽性であつた. またASK≦640倍の症例中SZ陽性が10%あり, ASK≦1280倍の症例ではSZ陽性が95.8%であつた.<br>ASO, ASKのいずれか一方が陽性であれば96%の一致率でSZは陽性であつた.<br>以上のことからSZは溶連菌感染症のスクリーニングテストとして有意義な検査法であるとの確信を得た.

収録刊行物

  • 医療

    医療 33 (2), 196-199, 1979

    一般社団法人 国立医療学会

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