心内短絡の有無と血液酸素飽和度

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タイトル別名
  • Intracardiac Shunt and Oxygen Saturation Rate of the Blood
  • ココロナイ タンラク ノ ウム ト ケツエキ サンソ ホウワド

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説明

心内短絡の確定診断のためには心内各部の血液酸素飽和度の差を知ることが有効である. しかしこの差は種々の原因により判別の困難なことがある. 著者はこの問題について, 手術によつて心内短絡を確認した症例で心内各部の血液酸素飽和度の差を求め短絡の有無を判定するための有意性を検討した.<br>対象として先天性心疾患の乳幼児91例を選んだ. また血液酸素飽和度は心臓カテーテル施行時に心内各部よりヘパリン採血を行い, ILメーター113S1型で血液PO2, pH値を測定し, 酸素解離曲線より求めた. 短絡の存在の一応の目安となる値は次の通りである.<br>ASDでは右房と上下大静脈の平均値との差が4%, VSDでは右室流出部と右房の差が6%, PDAでは左, または右肺動脈と右室流出部との差が5%であつた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 29 (5), 459-462, 1975

    一般社団法人 国立医療学会

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