麻酔科領域における電子計算機の応用(第2報)

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Medical Use of Electronic Computer in Anaesthesiology (Part 2)
  • マスイカ リョウイキ ニ オケル デンシ ケイサンキ ノ オウヨウ 2 コクリ

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説明

本邦においてはこれまで全身麻酔の詳細な統計がみられず, おおよその数を知るにも社会保険点数を逆算するといつた姑息的な手段しかなかつた. WHOなどから時に麻酔の現況などの問い合わせがあり, 我が国においても比較的精度の高いこれら統計をもつ必要があると考えられてきた. 私共国立病院麻酔共同研究班は従来パンチカードによる麻酔統計調査を行つていたが, 電子工学の発達に伴い, 極めて大きな母集団の情報処理に適しているものとして電子計算機の応用を企画し, 可能ならば更にこの方法を全国的な規模に拡大したいと考えて, 基礎的研究をはじめた.<br>1971年には電子計算機用のマークカードを試作したが, 1972年には更にこれを改良し, 内容を充実した上, 取り扱いを簡易化することに成功した. 本論文にはそれらの経過と, 試験的に行つた1971年度の成績, および改良したものによつて得た1972年度の統計調査について述べ, 検討を加えた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 29 (4), 364-374, 1975

    一般社団法人 国立医療学会

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