小児腸重積症の診断およさ治療について

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タイトル別名
  • Intussusceptian in Infants and Children An Analysis of 659 Cases
  • ショウニ チョウ ジュウセキショウ ノ シンダン オヨビ チリョウ ニ ツイテ

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抄録

国立小児病院において, 昭和40年1月より昭和51年5月までに経験した小児腸重積症659例(特発性回盲部腸重積症642例, 小腸腸重積症8例, 開腹術後の腸重積症9例)について, 診断, 治療, 予後について検討するとともに, 治療面における空気注入法の優秀性について述べる.<br>症状は, 腹痛, 不気嫌が56%に, 嘔吐が68%に, 血便が87%に, 腫瘤の触知が68%にみられた.<br>治療は, 特発性回盲部腸重積症では83.5%, 特に発症より24時間以内の早期の症例では91.7%, がBa注腸あるいは空気注入による非観血的治療のみで整復し得ている. また空気注入法の方がやや整復率が高い.<br>再発は46例(6.2%)で, うち非観血的治療例が7.6%, 観血的治療例が4.7%で, 非観血的治療例の方が再発率がやや高い.

収録刊行物

  • 医療

    医療 31 (12), 1327-1333, 1977

    一般社団法人 国立医療学会

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