呼吸不全の疫学, 原因, 対策に関する研究(第1報)

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タイトル別名
  • Present Status of Respiratory Failure in the National Sanatoria in Japan (The First Report)
  • コキュウ フゼン ノ エキガク ゲンイン タイサク ニカンスルケンキュウ 1

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抄録

動脈血ガスが異常値を示し, そのため息切れを主訴とし正常な機能を営み得ない例を呼吸不全と呼んでいる. かかる症例は急性期のIntensive CareからRehabilitationに至る幅広いCareを必要とする. そこで, 国立療養所に入所中の患者の中で, このような症状を示す患者についてその背景となつている原因は何か, 呼吸不全のどの程度の者がどのような割合で入院しているのか, 急性増悪の原因は何か, 生理学的, 病態的, 生化学的, 血液学的変化は何がどの程度起つているのか, また主にどのような治療がなされているのか, このようなことを分析して今後のかかる症例に対する医学管理的アプローチの方法と程度, また社会科学的なアプローチを考え実行し, 国立療養所がかかえている呼吸不全の問題を解決しようとした. 今回は約500例に上る症例を分析し, かかる問題解決への大きな足がかりが出来上つた.

収録刊行物

  • 医療

    医療 31 (11), 1246-1255, 1977

    一般社団法人 国立医療学会

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