サビヒョウタンゾウムシとトビイロヒョウタンゾウムシの生態と防除

書誌事項

タイトル別名
  • Life history and control of two species of gourd-shaped weevil, <i>Scepticus griseus</i> Roelofs and S. <i>uniformis</i> Kono

説明

過去3ヶ年の連絡試験の結果を総合して, 次のことがいえよう。<br>1) 生態について: サビヒョウタンゾウムシについては, 群馬県では年1回の発生で, その経過についてもかなり明らかとなってきた。しかし, 千葉・茨城のように, 年中, 成・幼虫のみられる地帯では, 世代が重なり合い判然としない。<br>トビイロヒョウタンゾウムシについても, 千葉県の調査で, 当面の防除に必要な発生経過の大要はほぼつかめたが, 室内調査が主であるので, 野外での経過についてさらにくわしく検討の必要がある。<br>2) 防除について: 成虫に対しては, サリチオン粒剤の効果が期待できそうであるが, 散布方法・回数・薬量などについて, 実用上の問題が残るように思える。<br>幼虫に対しては, 播種または検付剤の殺線虫剤の潅注または注入が有効であり, 立毛中でも作物・薬剤の種類によっては防除が可能と考えられる。しかし, 千葉・茨城のように, 年中, 成・幼虫のみられる地帯では, ただ1回だけの防除では, その後の産卵による孵化幼虫があるため, たえず防除が必要で, 労力, 経費面, および薬などの問題も考えられるので, さらに検討の必要がある。

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被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681301298560
  • NII論文ID
    130004240630
  • DOI
    10.11337/ktpps1954.1974.183
  • ISSN
    21853673
    03888258
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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