ポリプロピレン繊維の紫外線に対する性質
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- 橋本 保子
- 島根女子短期大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Ultraviolet Irradiation on the Properties of Polypropylene Fibers
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説明
P.P.(F)、P.P.(S)、絹の黄変と強力低下について、紫外線照射の条件(乾布、水に浸漬、石けん水に浸漬)と時間 (5~60hr) による差異を比較した。さらにそれに関連して乾布を室内散光に当てた場合の変化も合わせて検討した。<BR>(1) 室内散光に曝した場合は3繊維ともに、黄変と強力低下は目立たなかった。特に強力低下は殆んど見られなかった。<BR>(2) 紫外線照射の黄変と強力低下は顕著であり、一般的に照射条件より照射時間による影響が大きかつた。<BR>黄変についてはいずれの条件においても3繊維ともにほぼ平行して進行しているが、絹がP.P.繊維より僅かに黄変が少ない。<BR>強力低下は3繊維の差が著しく、特にP.P.(F)の低下が目立っている。P.P.(S)と絹を比較すると、乾布では大差がないが水および石けん水浸漬の場合はP.P.(S)の照射時間20hr以後の強力低下が大きい。<BR>照射時間の影響は初期5hrの強力低下が著しく、RP.(S)、絹は30~40%、P.P.(F) は約55%の低下率を示している。<BR>照射条件の影響はP.P.(F)、P.P.(S)ともに蒸溜水、石けん水に浸漬したものの強力低下が著しく、照射時間30hr以後は繊維の脆化のため強力測定が不可能となった。絹は蒸溜水浸漬による強力低下は少ないが、石けん水に浸漬したものは照射時間30hr以後は強力測定が不可能となった。
収録刊行物
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- 家政学雑誌
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家政学雑誌 16 (4), 208-211, 1965
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681308289024
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- NII論文ID
- 130003867983
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- ISSN
- 18847870
- 04499069
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可