書誌事項
- タイトル別名
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- Antibacterial Activity of Chemically Modified Cellulose Fabrics against Infectious Bacteria Found in Hospitals, Including MRSA
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説明
セルロース布は無水フタル酸と無水コハク酸によって化学修飾した.MRSA,S. aureus,K. pneumoniae および T. mentagrophytes に対する抗菌,抗真菌活性と洗濯耐久性を評価した.無水コハク酸によって処理した試料のS. aureusと MRSA に対する抗菌活性は無水フタル酸によって処理した試料よりも優れていた.しかし,それら2つの処理方法は,T. mentagrophytes および K. pneumoniae に対してほとんど明白な相違がなかった.繰返し 10 回洗濯後の抗菌活性は MRSA および S. aureus に対して若干低下した.しかしながら,洗濯耐久性は,ある高いレベルで保持され市販抗菌防臭加工製品と比較して優れていた.この処理方法は,他で報告した金属加工布よりも簡単で容易な方法である.更に,化学修飾セルロ―ス布は,グラム陽性菌,グラム陰性菌,および真菌の伝播を防ぐ効果があった.したがって,化学修飾セルロース布は,MRSA や黄色ブドウ球菌を含む様々な院内感染菌の蔓延を抑制するための補助手段になる可能性を示唆した.
収録刊行物
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- 日本家政学会誌
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日本家政学会誌 60 (4), 331-341, 2009
一般社団法人 日本家政学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681310343040
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- NII論文ID
- 130004773999
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- NII書誌ID
- AN10040097
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- ISSN
- 18820352
- 09135227
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- NDL書誌ID
- 10204576
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可