骨および血清アルカリホスファターゼ活性に及ぼすビタミンDおよび血清カルシウム, リン酸の影響

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  • Effects of Vitamin D, Serum Calcium and Phosphate Levels on Bone and Serum Alkaline Phosphatase Activities
  • ホネ オヨビ ケッセイ アルカリ ホスファターゼ カッセイ ニ オヨボス ビタ

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抄録

骨および血清のアルカリホスファターゼに対するビタミンD, 血清カルシウム (Ca) およびリン (P) レベルの影響を調べるために, 幼若ラットを各種のCa, P含有量の食餌で飼育した。ビタミンDを投与する場合は食餌中に19あたり2IUのD3を加えた。<BR>その結果, 低P食 (0.09%P, 3%Ca) で飼育するとビタミンD投与群でも欠乏群でも血清のPレベルは低下し, 骨のホスファターゼ活性は上昇した。そしてこのとき, 血清のホスファターゼ活性は骨の酵素活性を必ずしも反映していなかった。<BR>血清Caレベルを変化させるように調製した食餌で飼育したラットでは, ピタミンDの有無にかかわらず, 血清Caレベルと血清アルカリホスファターゼ活性には逆の相関 (相関係数-0.87) があった。しかし血清P, Ca×Pとの相関はなかった。<BR>以上の結果は, ビタミンDは血清Ca, Pレベノレを介して骨と血清のアルカリホスファターゼ活性に影響を与えていることを示唆している。

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