診断と論理 - 仮説演繹法 -
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- 梅枝 愛郎
- 公立富岡総合病院
書誌事項
- タイトル別名
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- Diagnosis and Logic : The Hypothetico-Deductive Method
- シンダン ト ロンリ カセツエンエキホウ
- - 仮説演繹法 -
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説明
診療における最初の重要な判断である診断について考察した. その思考過程では, まず問診・診察・検査などで患者情報を収集し, これらを整理, 分析して帰納的に仮診断を立てること (仮説法) が行われる. 次に, 確立されている疾患を大前提とし, 仮診断 (小前提) がこれに適っていること, 正しいことを演繹的論証で導くが, その際には三段論法を用いていることが多い. この診断体系を仮説演繹法というが, その仕組みと健全性を検証した. 多くの医師は無意識にこの診断過程を辿っていると思われるが, この体系や三段論法について理解・認識している者は少ないようである. また, 診断における論理について解説した書もあまり見当たらない. 本稿では, 症例を提示しながら診断の理論体系について考察したが, とりわけ仮診断とこれを導く帰納的推論の重要性を述べ, その為の情報収集と分析の技術・知識と経験の大切さについて言及した.
収録刊行物
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- 北関東医学
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北関東医学 60 (4), 375-381, 2010
北関東医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681318741632
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- NII論文ID
- 130000441461
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- NII書誌ID
- AN10585677
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- ISSN
- 18811191
- 13432826
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- HANDLE
- 10087/5670
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- NDL書誌ID
- 10907882
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可