畦畔等の植生がアカヒゲホソミドリカスミカメの増殖に及ぼす影響

  • 菊地 淳志
    農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター大仙研究拠点 現在:農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター
  • 小林 徹也
    農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター大仙研究拠点 現在:農業生物資源研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Vegetation Difference on the Abundance of <i>Trigonotylus caelestialium </i>(Heteroptera: Miridae)
  • ケイ ハン トウ ノ ショクセイ ガ アカヒゲホソミドリカスミカメ ノ ゾウショク ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<p>畦畔・農道等の植生が斑点米カメムシ類の重要種アカヒゲホソミドリカスミカメの増殖に及ぼす影響を検討した.ハルガヤの植生ではカメムシは発生しなかった.ナガハグサ・コヌカグサの植生では越冬世代と第1 世代の成虫,幼虫ともに発生量が最も多く,世代間でピーク時成虫数は約4 倍に増加した.スズメノカタビラの植生でも越冬世代の成虫からは発生量が有意にハルガヤの植生よりも多くなり,世代間でピーク時成虫数は約2 倍となった.したがって,本種に好まれないハルガヤの植生では水田侵入前の本種を増殖させる危険性は少ないが,本種にとって好適な条件が続くナガハグサ・コヌカグサの植生では十分な注意が必要と考えられる.</p>

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