ダイズシストセンチュウ密度と感受性ダイズ品種「キタムスメ」収量との関係

  • 串田 篤彦
    農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター芽室研究拠点
  • 辻 雅文
    北海道後志農業改良普及センター 現在:音更町農業協同組合
  • 伊藤 登
    北海道後志農業改良普及センター

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between Population Density of Soybean Cyst Nematode and Yields of Susceptible Soybean Cultivar “Kitamusume”
  • ダイズシストセンチュウ ミツド ト カンジュセイ ダイズ ヒンシュ キタムスメ シュウリョウ ト ノ カンケイ

この論文をさがす

抄録

<p>ダイズシストセンチュウの密度と感受性ダイズ品種「キタムスメ」の被害との関係を把握するため,本線虫発生圃場において収穫時主茎長および子実重,百粒重を調査した.調査した2 圃場(A,B)の線虫密度はそれぞれ乾土100g あたり5~783 および1~225(卵・幼虫)の範囲に分布していた.収穫時主茎長に対する線虫寄生の影響は,両圃場とも認められなかったが,子実重と百粒重は線虫密度がより高かったA圃場において,密度の増加に応じて減少した.一方,線虫密度が低かったB圃場では子実重および百粒重ともに減少しなかった.A圃場での播種時線虫密度(x)と子実重比および百粒重比(いずれもy で,対無線虫比)の関係は,それぞれ近似式 y=101.2/exp(0.0007x),y=-0.033x+101.03 で表される指数曲線,直線と高い相関が認められた.両圃場の調査結果から,播種時線虫密度が100(卵・幼虫/乾土100g)以下であれば「キタムスメ」における線虫害を回避できると推察された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ