九州歯科大学大学院生の心身の健康および生活支援・生活実態把握のためのアンケート調査報告

  • 稲永 清敏
    九州歯科大学健康促進科学専攻生命科学講座生理学分野 九州歯科大学自己評価部会
  • 高田 豊
    九州歯科大学健康促進科学専攻健康増進学講座総合内科学分野 九州歯科大学自己評価部会
  • 豊野 孝
    九州歯科大学健康促進科学専攻生命科学講座口腔組織機能解析学分野 九州歯科大学自己評価部会
  • 荒井 秋晴
    九州歯科大学口腔機能科学専攻医療人間形成学講座総合教育学分野 九州歯科大学自己評価部会
  • 後藤 哲哉
    九州歯科大学健康促進科学専攻生命科学講座頭頚部構造解析学分野 九州歯科大学自己評価部会
  • 西原 達次
    九州歯科大学健康促進科学専攻健康増進学講座感染分子生物学分野 九州歯科大学自己評価部会

書誌事項

タイトル別名
  • An Investigation of the Actual Conditions of Health and Life Style of Graduate Students in Kyushu Dental College
  • キュウシュウ シカ ダイガク ダイガクインセイ ノ シンシン ノ ケンコウ オヨビ セイカツ シエン セイカツ ジッタイ ハアク ノ タメ ノ アンケート チョウサ ホウコク

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抄録

九州歯科大学では,大学院の教育・研究改革の一環として,大学院生の教育および研究に関する調査を行った.本調査では九州歯科大学大学院歯学研究科の大学院生2,3,4年生の全員(43名)を対象にマークシート方式のアンケート調査を行い,34名から回答を得ることができた.心身・生活実態に関して解析を行い,学部学生のそれと比較したので報告する.特筆すべき点は以下のとおりであった.<br>1.健康に不安がある,あるいはどちらかといえば不安があると感じている大学院生は23%で,通院している大学院生は16%いた.健康管理室を利用した大学院生は23%で,学部学生に比べると少なかった.<br>2.友人関係は良好と答えた大学院生が多く,不良あるいは非常に不良と答えた大学院生はいなかった.不良あるいは非常に不良と答えた学部学生が各学年に4~9%いたことと比較すると総じて良好であった.<br>3.精神的な悩みがある,あるいはどちらかいえばあると答えた大学院生は44%で,学部学生よりやや多かった.カウンセリングルームを利用した大学院生は6%で,学部学生に比べて少なかった.しかし,本学以外でカウンセリングを受けている大学院生が9%いた.<br>4.自宅から通学している大学院生は27%で学部学生(9~20%)に比べ多かった.1時間以内の通学圏に住んでいる大学院生が94%を占めていた.<br>5.サークル活動を現在していると答えた大学院生は12%で学部学生(43~77%)に比べると極端に少なかった.サークル活動をしていたとしても費やす時間は少なかった.<br>6.アルバイトをしている大学院生が85%と学部学生(39~60%)に比べて多かった.84%が生活費や学費のために当てていた.小遣い稼ぎ感覚でアルバイトをしている大学院生は3%で,学部学生が40~53%いたのに比べると極端に少なかった.アルバイトの時間の長さは学部学生と同じ程度であったが,大学院生の50%は土日・祝祭日などに,40%が平日の昼にアルバイトを行っていた.

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被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (3)*注記

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