ジャガイモの種いも伝染性細菌病の切断刀伝染に対するマレイン酸の防除効果

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タイトル別名
  • Efficacy of Maleic Acid as a Cutting Knife Disinfectant for Control of Potato Tuber-Borne Bacterial Pathogens
  • ジャガイモ ノ タネイモ デンセンセイ サイキンビョウ ノ セツダン トウ デンセン ニ タイスル マレインサン ノ ボウジョ コウカ

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抄録

<p>ジャガイモの種いも伝染性細菌病である黒あし病菌の一種Dickeya sp.(syn. Erwinia chrysanthemi )に汚染された種いも切断刀に対するマレイン酸の防除効果を圃場で検討した.黒あし病菌の培養菌液を塗布した切断刀を薬液に浸漬した後,健全塊茎を切断して植え付け,その後の発病を調査した結果,マレイン酸(100%)10~20 倍希釈液の瞬間~5 秒間浸漬による切断刀消毒処理では,切断した健全塊茎由来の個体での発病は見られず,対照の中性次亜塩素酸カルシウム(70%)10 倍希釈液と比較して同等の高い防除効果が得られた.また,切断刀を想定した金属製薬さじを用いて青枯病菌Ralstonia solanacearum および輪腐病菌Clavibacter michiganensis subsp. sepedonicus に対するマレイン酸の殺菌効果を室内実験で検証した.本資材の5 倍,10 倍および20 倍希釈液は,両病害に対しても防除効果が期待できると考えられた.</p>

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