近年の北海道日高地方の牧草におけるコガネムシ類の多発

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  • Pasture Damages by Chafers in Hidaka District of Hokkaido in Recent Years
  • キンネン ノ ホッカイドウ ヒダカ チホウ ノ ボクソウ ニ オケル コガネムシルイ ノ タハツ

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抄録

<p>北海道日高地方で2006 年及び2008 年に,コガネムシ類幼虫による牧草の被害が多発したため,2009 年にコガネムシ成幼虫の発生実態調査を実施した.幼虫調査の結果,同じ町内でも地域によって優占種が異なること,産卵・ふ化後経過年数の異なる幼虫の混在例が明らかとなった.7月1日から8月20日までの誘蛾灯による成虫の累積誘殺数は,スジコガネ29,317 頭,ツヤコガネ16,611 頭に達した.また,被害多発年に加害の主体となる3 齢幼虫がふ化した年である2004 年及び2006 年は,7 月中旬から8 月上旬にかけての少雨経過が共通する気象条件として挙げられた.これらの時期は交尾及び産卵時期にあたり,成虫の交尾・産卵活動や卵の生存に好適であったものと考えられた.</p>

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