ニホンナシのヒメボクトウに対する昆虫寄生性線虫(スタイナーネマ・カーポカプサエ)剤の改良樹幹注入処理法の防除効果

  • 田口 茂春
    秋田県農林水産技術センター果樹試験場天王分場 現在:秋田県病害虫防除所

書誌事項

タイトル別名
  • Control Effectiveness of Stalkborer, <i>Cossus insularis</i>(Staudinger), by Improved Pouring Processing Method in Trunk Tree of Entomopathogenic Nematode, <i>Steinernema carpocapsae</i>, on Japanese Pear Trees
  • ニホンナシ ノ ヒメボクトウ ニ タイスル コンチュウ キセイセイ センチュウ(スタイナーネマ ・ カーポカプサエ)ザイ ノ カイリョウ ジュカン チュウニュウ ショリホウ ノ ボウジョ コウカ

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抄録

<p>ヒメボクトウ幼虫に対する天敵線虫殺虫剤(スタイナーネマ・カーポカプサエ剤)の改良樹幹注入処理法を考案し,2010 年秋期と2011 年初夏期および秋期に,本種の発生がみられる現地ニホンナシ園にて防除効果を検討した.幼虫が寄生している枝に人工的な直線状穿孔を作成し,シリンジを用いて薬液を注入した(以降改良樹幹注入処理と略)ところ,2010 年,2011 年とも秋期処理で高い防除効果が得られたが,2011年の初夏期処理では効果が劣った.これは幼虫の発育ステージの差に基づくものであると予想されるが,今後も検証が必要と考えられた.また本種の加害を本剤のみで制御するのは困難と考えられ,他の剤と組み合わせた総合的な防除法を構築する必要がある.</p>

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