福島県におけるメッシュ気候図を利用したイネミズゾウムシ水田侵入盛期の推定

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of Maximum Immigration Period of the Rice Water Weevil, <I>Lissorhoptrus oryzophilus</I> KUSHEL, Using Mesh Climatic Chart Programs of Fukushima Prefecture
  • フクシマケン ニ オケル メッシュ キコウズ オ リヨウシタ イネミズゾウムシ
  • II. Adaptability of Estimated Immigration Period Based on Day-degree Accumulation
  • II.有効積算温度に基づく推定時期と実際の侵入盛期の比較

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抄録

福島県メッシュ気候図を利用して推定されるイネミズゾウムシの地域別の水田侵入盛期と調査地点における実際の発生推移とを比較した。平均こみあい度と平均密度の比は, 三春町では有効積算温度 (発育ゼロ点を13.8℃とする) の達成率が70%以降, 常葉町と都路村では達成率が80%以降に1に近い値となった。武田・永田 (2) によると, この時期が侵入盛期と考えられることから, メッシュ気候図を用いた有効積算温度に基づく推定値と概ね一致した。このことから, 福島県メッシュ気候図を利用してイネミズゾウムシ越冬成虫の水田侵入盛期を知り, その時点の密度を調べ, 防除要否を判断することによって合理的な防除ができると考えられる。

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