集合性歯牙腫の 3 例

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タイトル別名
  • Compound Odontoma : Report of Three Cases
  • 集合性歯牙腫の3例〔英文〕
  • シュウ アイショウ シガシュ ノ 3レイ エイブン

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説明

歯牙腫は1821年Oudetによって, はじめて報告されたと言われ, 爾来, 多くの研究者により臨床的・病理組織学的報告がなされている.本腫瘍は一般に歯牙硬組織を主体とする腫瘍状増殖物と定義されており, 一種の組織奇型即ち過誤腫に属するもので, 歯牙腫瘍の中でも発現頻度は低いとされている.また多くの学者によって種々な分類が試みられている.私達は最近, 集合性歯牙腫の3例に遭遇したので, 臨床的・病理組織学的所見ならびに文献的考察を加えて報告した.症例1は, 11才女児の左側下顎小臼歯部に発現し, 84個の歯牙様構造物を含有していた.症例2は, 8才女児の右側上顎前歯部に発現したもので, 歯牙様構造物は37個認められた.症例3は, 28才女性の左側下顎前歯部に発現し, 18個の歯牙様構造物を確認し得た.以上3例共に一塊として摘出した後, 摘出腔に即時自家骨小片移植を応用し, 速やかな治癒経過を得た.

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