書誌事項
- タイトル別名
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- Reduction of Ammonia Emission during Composting of Poultry Manure by Covering with Cedar Bark
- スギ ジュヒ ヒフク ニ ヨル ケイフン タイヒカ カテイ ノ アンモニア ヨクセイ
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抄録
スギ製材工程で大量に発生する樹皮の有効利用を図るため,スギ樹皮のアンモニア吸着能に着目した鶏ふん堆肥化過程の臭気低減効果について検討した。粉砕処理したスギ樹皮を620ppmに調製したバッグ内のアンモニアガスと5分間接触させたところ99.5%のアンモニアが除去された。鶏ふん堆積物の表面をスギオガクズまたはスギ樹皮で被覆し,堆肥化過程で発生するアンモニアの吸着を試みたところ,スギオガクズは1g当たり11mgのアンモニアを吸着したのに対し,スギ樹皮では33mgに達した。堆肥化後,スギ樹皮中の窒素の形態を調査したところ,水溶性窒素が22%,イオン交換性窒素が23%,有機態窒素47%であり,高い陽イオン交換能に伴うイオン結合だけでなく,共有結合による除去も示唆された。スギ樹皮は,アンモニアガス発生源の表面を被覆するだけで発生量を抑制でき,安価で簡便な臭気対策資材としての活用が期待される。
収録刊行物
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- 木材学会誌
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木材学会誌 57 (6), 370-376, 2011
一般社団法人 日本木材学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681328721024
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- NII論文ID
- 10030591209
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- NII書誌ID
- AN00240329
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- ISSN
- 18807577
- 00214795
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- NDL書誌ID
- 023438466
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可