スギ材を内装材として使用した室内空間における揮発性成分の分析およびその季節変動

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Volatile Compounds and Their Seasonal Changes in Rooms Using Sugi (<i>Cryptomeria japonica</i>) Wood Boards as Interior Materials
  • スギザイ オ ナイソウザイ ト シテ シヨウ シタ シツナイ クウカン ニ オケル キハツセイ セイブン ノ ブンセキ オヨビ ソノ キセツ ヘンドウ

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抄録

<p>木材を用いた家の価値が見直されている中で,木材から放散される揮発性成分の機能性が注目されている。季節ごとの温度や湿度の変化の大きい我が国においては,木材から放出される揮発性成分も大きく変化していると考えられる。本研究では,スギ(Cryptomeria japonica)の無垢材を内装に用いた建物(A棟)と,表面に塗装を施された内装材またはビニールクロスで覆われた内装材を用いた建物(B棟)の室内において,年間を通して揮発性成分を定期的に捕集し,ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)分析による比較を行った。その結果,木材の揮発性成分の大半を占めるセスキテルペン類の量は,どちらの棟においても冬季より夏季で高く,年間を通してB棟よりもA棟の方が常に高いことが明らかになった。 </p>

収録刊行物

  • 木材学会誌

    木材学会誌 63 (3), 126-130, 2017

    一般社団法人 日本木材学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (2)*注記

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