表面汚染密度による樹木放射能濃度簡易推定手法の開発

書誌事項

タイトル別名
  • A Simple Method for Estimating the Radioactive Contamination Level of a Standing Tree by Measuring its Surface Contamination Density

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説明

2011年3月の福島第一原子力発電所爆発事故による放射性物質放出からすでに2年経過したが,福島県内の多くの森林域では,まだ林業施業従事者の作業は制限されている。本研究では,簡易的な森林管理手段として市販のサーベイメータによる樹木内部放射能濃度の推定手法の開発を試みた。検出限界向上のため,遮蔽容器付きGM管サーベイメータを用いて個々の樹木表面汚染密度を測定した。測定後に,伐倒した樹木を樹皮,辺材,心材に分けて粉砕,乾燥した後,Ge半導体検出器によるγ線スペクトロメトリー法でそれぞれの放射能濃度を測定した。両測定値の関係を調べた結果,調査に用いた全ての樹種において,それぞれの部位の放射能濃度(y)と表面汚染密度(x)との関係を関数(y=AxB)で表すことができた。従って,樹木の表面汚染密度による樹木内部の放射能濃度の簡易推定は可能であると考えられる。

収録刊行物

  • 木材学会誌

    木材学会誌 60 (1), 9-15, 2014

    一般社団法人 日本木材学会

参考文献 (11)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681329983744
  • NII論文ID
    130004469064
  • DOI
    10.2488/jwrs.60.9
  • ISSN
    18807577
    00214795
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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