テウセンカラマツ二,三年生苗の庇蔭に對する關係の一考察

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タイトル別名
  • Some observations on the reaction of Larix Gmelini Pilger var. coreana seedlings (two or three years) to shade

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説明

1) 本調査は昭和11年度に行つたテウセンカラマツ稚樹(1年生)の庇蔭關係を更に昭和12, 13年度引續き同一實驗法に依つて2, 3年生苗の庇蔭關係を明にしたものである。<br> 2) 2年生苗の出芽月別生長状態紅葉落葉等の現象は初年度と大差なかつた。初年度には各試驗區共枝を出さなかつたが2年後には全,1/2,日覆區に於て平均3本宛出した。全光量區約5%, 1/16光量區約10%の枯損苗を見た。1年間の幹の生長は日覆, 1/2全, 1/4, 1/8, 1/16光量區の順となり根は1/2,日覆,全, 1/4, 1/8, 1/16光量區の順葉は幹と同一順位となつた。<br> 3) 3年生苗も1年間の季節的現象は前年度と大差なかつた。平均枝數は全, 10本, 1/2 9本, 1/4, 4本宛生じた。枯損苗は1/8, 10%, 1/16光量區5%となり其他は見られなかつた。1年間の生長量は幹根共全, 1/2, 1/4, 1/8, 1/16光量區の順葉は初年度と同順位であつた。即ち裸地が最大生長をなし, 1/16光量區では生長も僅少なばかりでなく半數も枯死した事は注意を用する點であらう。<br> 4) 3年間の生長状態を見るに1年後の最大最小の比は幹3:1,根4:1, 2年後幹125:1,根49:1, 3年後幹136:1,根95:1となり其差は年を經るにつれ大となつてゐる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681330320000
  • NII論文ID
    130007317293
  • DOI
    10.11519/jjfs1934.21.3_91
  • ISSN
    21858195
    0021485X
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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