山村集落の生活を支える人的つながり

書誌事項

タイトル別名
  • Human Networks Supporting a Life in the Mountain Village
  • 山村集落の生活を支える人的つながり--岩手県沢内村を例に
  • サンソン シュウラク ノ セイカツ オ ササエル ジンテキ ツナガリ イワテケン サワウチムラ オ レイ ニ
  • 岩手県沢内村を例に
  • A Case Study in Sawauchi Village, Iwate Prefecture

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抄録

人が財産の継承といったしがらみから解き放たれつつある今, どこに住むかは本人の自由であり,「住みたい」と思う条件として「そこが魅力的である」ことが重要である。沢内村では,行政が地域性豊かな独特の取り組みを行い,それを着実に継続•発展させていくための,地縁による人的つながりをベースにした様々な活動が活発になされ,そしてそれを支援する人たちとのネットワークが村外•都市部にまで広がってきている。このような山村集落内外に様々な形で張り巡らされた人的つながりが強ければ強いほど,また,その広がりが広ければ広いほど,集落に住む人たちの活動が活発化する。沢内村はその典型であり,だからこそ調査集落に住む人たちは,自発的に集落に留まり,様々な活動に積極的に参加し,そして自信と誇りを持って集落で暮らしてこられたのである。このことは,日本の山村人口が急速に減少してきたなかで,沢内村の人口が緩やかに推移してきた理由の一つと考えられる。

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