スギ黒粒葉枯病に関する研究 (I)

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the <i>Chloroscypha</i> needle blight of “Sugi” (<i>Cruptomeria japonica</i> D. DON) (I)
  • スギ黒粒葉枯病に関する研究-1-子のう胞子の放出および発芽条件
  • スギ クロツブハガレビョウ ニカンスルケンキュウ 1 シノウ ホウシ ノ ホウ
  • 予のう胞子の放出および発芽条件
  • Conditions on discharge and germination of ascospores

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説明

子のう胞子は,湿度100% の条件下において, 0~30°Cの範囲で放出されるが, 10°C以上で著しく, 0°C, 5°Cではごくわずかであった。しかし, 0°C, 5°Cのものを8時間15°C以上の温度に保つことによって放出数は急激に増加した。湿度100% で放出は著しく, 98% ではごくわずかになり, 94% 以下では放出しなかった。子のう胞子の発芽率は採集時期によって異なる。すなわち,春季採集のものは発芽率が高く,秋季~冬季採集のものはきわめて低い。しかし,秋季~冬黍のものを低温保存すると約3ヵ月後から高率に発芽し始める。子のう胞子の発芽適温は15~20°Cである。発芽には100% の湿度が必要であり, 98% 以下ではきわめて低率か,まったく発芽しない。水素イオン濃度と発芽の関係については,実験開始時pH 3.3~10の範囲で高率であり,水素イオン濃度の影響は小さい。

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