スギ・クロマツの胚培養に用いうる培地の探索

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タイトル別名
  • Search for the synthetic media suitable for embryo culture of cryptomeria and Japanese black pine
  • スギ クロマツ ノ ハイ バイヨウ ニ モチイウル バイチ ノ タンサク

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説明

成熟直前のスギ・クロマツの胚の培養に用いることのできる培地の探索をおこない,あわせてα-ナフタリン酢酸 (NAA) の効果も検討した。既製の合成基礎培地を修正またはうすめた20種類の寒天培地は,スギとクロマツの胚に対して多少異なる反応を示した。スギの胚はWOLTER & SKOOG (WS), 1/3濃度のWS, および1/3濃度のHARVEY & GRASHAM (HG) の3培地上で正常な生育を示すものが多い。NAAを加えたいずれの培地上でも,根もとにカルスを形成する個体が多くみとめられる。これに対し,クロマツの胚の培養にはNAAを加えたWSとHG培地がややすぐれ,次いでNAAを加えないSLANKISとHG培地がよいが,一般にスギに比べてクロマツの胚の発育,とくに根の生育が妨げられ,正常な生長を示した個体数は少ない。

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