集材用懸垂式モノレールにおけるレールの曲げに関する静力学的研究

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タイトル別名
  • Statical study of the bending produced in a rail in the hanging-monorail system for logging use
  • シュウザイヨウ ケンスイシキ モノレール ニ オケル レール ノ マゲ ニ カ

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説明

多支間の架空索でレールがつられているという独特の構造様式のモノレールが,最近,間伐材の集材を目的として開発された。この装置において,機関車・制動車および1~2両の貨車より成る列車を,レール上に懸垂状態で走行させて運搬を行う。それぞれの貨車は2個の台車を連結したもので,これに木材をボギ-式に積載する。レールに加わる列車荷重は, 1m間隔で配置するつり点において架空索に伝えられる。この報告では,列車荷重によって起こるレールの曲げモーメントおよびたわみに関する問題を,構造力学の原理を適用して解明することを試みた。まず理論算定法を誘導した。ここでつり点に起こる反力を決定することが主要な問題である。理論算定法がほぼ信頼のおける結果を与えることを,実験結果と比較して確認した。また数値計算結果を基礎として,レールの曲げの状況・曲げモーメントおよびたわみの最大値・レールの曲げに対する安全性などの検討を行った。大まかな関係であるが,レールの曲げモーメントの最大値は,最大台車荷重および架空索の支問長に比例し,索張力の平方根に逆比例する。

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