樹幹半径の生長に対する生長曲線の適合性 (I)

書誌事項

タイトル別名
  • Applicability of Growth Equations to the Growth of Trees in Stem Radius (I)
  • 樹幹半径の生長に対する生長曲線の適合性-1-シロトウヒの場合〔英文〕
  • ジュカン ハンケイ ノ セイチョウ ニ タイスル セイチョウ キョクセン ノ
  • シロトウヒの場合
  • Application to White Spruce

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説明

既存の生長曲線を論理構造に従い,経験式,疑似理論式,特殊理論式,一般理論式の4種類に分類し検討したところ,樹幹半径の生長については一般理論式が最流も妥当であるとの結論に達した。さらに3種の代表的一般理論式, MITSCHERLICH式, Logistic式, GOMPERTZ式をシロトウヒ (Picea glauca (MOENCH) VOSS) 84個体の胸高半径生長与あてはめ,各曲線式の妥当性を検討したところ,現実の生長へのあてはめはMITSCHERLICH式が最流も容易であり,あてはまりはGOMPERTZ式が最も優れていることがわかった。また理論式についての一般の通念とは逆に,これら三つの曲線において,あてはめによって得られる係数の値と理論から考えて妥当と思われる値の間にはかなりの食い違いがあることがわかった。この矛盾はLogistic式に顕著で, MITSCHERLICH式では穏やかである。各生長曲線の理論的および現実的な得失についてはまだ不明なところが多く,たとえば樹種をかえるなどしてこの種の研究を継続してゆくことが重要である。

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被引用文献 (3)*注記

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