セラードにおけるダイズ根群分布の表層化とその原因 I  土壌条件を異にするダイズ根群の実態調査

書誌事項

タイトル別名
  • Distribution of Soybean Roots in Corrado Soils of Brazil : Concentration in Upper Layers
  • 第1報 土壌条件を異にするダイズ根群の実態調査

この論文をさがす

説明

セラードにおける作物の根群文布は著しく浅いため, 栽培期間中不定期に発生する小乾期なよってしばしば水分不足の被害をける.従来, この浅根化は強酸性土壌に由来する交換性Alの阻害作用に婦せられ, 石灰の深層施用が推奨され, かつ実施されているが, 依然として改善されていない.本実態調査ではセラートにおける作物根分布の表層化の原因を解明するため, セラードのライソル (Ferralsols) , 肥沃なテラロシャ (Eutric Nitosols) および沖積土壤 (Dystric Fluvisols) のダイズ根群の分布を調査・比較し, セラードにおけるダイズ根群分布の特異性を明らかにしようとした.調査の結果, セラードのダイス根群はテラロシャおよび沖積土壤に比べて主根の伸長・肥大が悪く, 代って地表近くの分枝根が良く発逹し, 根群が表層に集中する特徴を示した.しかし, セラードの開墾初年月の畑では主根が深くまで伸長し, 根群も地表から比較の深層まで広い範用に分布しているのが認められた.

収録刊行物

  • 熱帯農業

    熱帯農業 28 (1), 45-50, 1984

    日本熱帯農業学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282681337066240
  • NII論文ID
    130004373096
  • DOI
    10.11248/jsta1957.28.45
  • ISSN
    21850259
    00215260
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ