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タイトル別名
  • Prediction of surface soil loss on slopes afforested with Japanese cypress (<I>Chamaecyparis obtusa Endl.</I>)
  • ヒノキ人工林における表土流亡危険度の予測--土壌侵食強度の簡易評価における地表面観察の有効性の検討
  • ヒノキ ジンコウリン ニ オケル ヒョウド リュウボウ キケンド ノ ヨソク
  • 土壌侵食強度の簡易評価における地表面観察の有効性の検討
  • Examination of availability of several features of forest floor for assessing intensity of soil erosion

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説明

数量化分析によるヒノキ人工林の侵食危険度判定基準作成の第一段階として,侵食強度の簡易評価に利用可能な間接的指標の摘出を試みた。コシダとウラジロの群落がパッチ状に分布するヒノキ人工林のコシダ群落内にコシダ区(KT),ウラジロ群落内にウラジロ区(UT),それぞれに隣接して下層植生がほとんどない箇所にコシダ対照区(KC)とウラジロ対照区(UC)の4試験区を設けた。各試験区下辺に設置した土砂受け箱により細土移動量を測定し,試験区内に均等配置した方形枠について下層植生被度の判定と林床状態の観察を行った。土壌侵食の強度について下層植生被度から予測されるプロット間序列はKT<UT≪KC<UC,土柱個数,段差面積,根系面積率により間接的に指標される序列はKT<UT≪KC<UCであった。また,侵食強度の直接的指標である細土移動量の序列はKT<UT≪UC<KCであった。細土移動量の序列と他の二つの序列間にKCとUCの逆転が見られた1点を除き,上記の3序列が良く一致していることに基づいて,土壌侵食強度の間接的指標としての土柱個数,段差面積,根系面積率の有効性を結論した。KCとUCでの地表面硬度と表層土の理学性の測定結果に基づいて, UCではKCに比べて侵食され易い素材が相対的に少なかったことが,序列間の不一致の原因となったことを示した。

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被引用文献 (8)*注記

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参考文献 (31)*注記

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