札幌市藻岩山の冷温帯落葉広葉樹林の植生構造

書誌事項

タイトル別名
  • Vegetation structure of cool temperate deciduous broadleaf forests in Mt. Moiwa Forest Reserve, in Sapporo, central Hokkaido, northern Japan
  • サッポロシ モイワヤマ ノ レイオンタイ ラクヨウ コウヨウジュリン ノ ショ

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説明

冷温帯落葉広葉樹林の種組成の変化と立地要因の関係(植生構造)を明らかにするため,札幌市藻岩山の森林を対象に植生調査を行った。植物社会学的な表操作の結果,次の二つの群落が得られた;(1)ヤチダモーチゴユリ群落,(2)ベニイタヤーサラシナショウマ群落(二つの下位単位と二つの植分群を含む)。得られた植生単位は,ハルニレ群団,サワグルミ群団,あるいはサワシバーミズナラ群団に所属する群集に対比された。除歪対応分析(DCA)によって調査区を序列づけした結果,各植生単位に属する調査区は分散図で相互に近接して分布するが,その分布範囲は相互に重なり種組成の変化は漸次的であった。各調査区のDCAスコア値と立地要因,樹木の量的構成,均等度との間の相関を検討した結果,種組成の違いは高度および傾斜と相関を示した。また,高木層(樹高15m以上)の優占種と均等度は,尾根,谷などの中地形的区分と密接な関係を示した。

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