ツキノワグマによるヒノキの剥皮害と幹材腐朽•変色の関係

  • 門脇 正史
    筑波大学農林技術センター井川演習林
  • 遠藤 徹
    筑波大学農林技術センター井川演習林 筑波大学農林技術センター
  • 杉山 昌典
    筑波大学農林技術センター井川演習林 筑波大学農林技術センター八ヶ岳演習林
  • 滝浪 明
    筑波大学農林技術センター井川演習林
  • 大坪 輝夫
    筑波大学農林技術センター井川演習林
  • 井波 明宏
    筑波大学農林技術センター井川演習林

書誌事項

タイトル別名
  • The relationship between bark damage to <I>Chamaecyparis obtusa</I> by the Asiatic black bear, <I>Ursus thibetanus</I>, and resulting trunk rot and staining
  • ツキノワグマによるヒノキの剥皮害と幹材腐朽・変色の関係--静岡県有林62年生ヒノキにおける事例
  • ツキノワグマ ニ ヨル ヒノキ ノ ハクヒガイ ト カンザイ フキュウ ヘンショク ノ カンケイ シズオカケンユウリン 62ネンセイ ヒノキ ニ オケル ジレイ
  • 静岡県有林62年生ヒノキにおける事例
  • A case study of a 62-year <I>C. obtusa</I> stand in Shizuoka prefectural forest

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説明

静岡市岩崎にある県営林62年生ヒノキ林分において1994年4月にツキノワグマによる樹皮の剥皮害(クマハギ害)と幹材の腐朽•変色の伸長を調査した。1994年2月に間伐されたヒノキのうちクマハギ害を受けた個体を任意に10本選定した。それらの平均樹高と平均根元直径は,15.4mと37.3cmであった。剥皮高(平均1.39m)に対する腐朽高(平均1.82m)•変色長(3.35m)の割合の平均はそれぞれ1.32,2.56であった。剥皮高と腐朽高の間には正の相関があったが,剥皮高と変色長の間には有意な相関はなかった。これより,クマハギ害が大きければ,幹材腐朽の伸長も増大することが示された。

収録刊行物

参考文献 (10)*注記

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