ミズナラの後生枝の発生起源と間伐がその発達に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Origin of epicormic branches and effect of thinning on their development in <I>Quercus mongolica var.grosseserrata</I>
- ミズナラ ノ コウセイ シ ノ ハッセイ キゲン ト カンバツ ガ ソノ ハッ
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説明
ミズナラの後生枝の発生起源を確認し,その発生の特徴と間伐が与える影響について考察した。後生枝の全てに髄まで連絡するbud traceが観察され,ミズナラの後生枝は側芽に起源する潜伏芽から生じたものであると確認された。無間伐林分における後生枝は林分の発達段階や直径とは無関係に高い頻度で発生していたが,そのほとんどは発生して2年以内に枯死していた。一方,間伐林分では多数の後生枝が発達しており,そのほとんどは間伐の直前か間伐後3年以内に発生したものであった。これらのことから,ミズナラの後生枝は閉鎖林冠下でも樹種特性に依存する潜伏芽の存在により保障され,恒常的に発生していると推察された。そして,閉鎖林冠下の光環境は後生枝が生存するには不十分であるが,間伐による光環境の変化は間伐時に存在していた後生枝と間伐後に発生した後生枝の生存率を高くし,その発達を可能にすると考えられた。また,間伐後数年を経過した後に発生する後生枝はわずかであることがわかった。
収録刊行物
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- 日本林學會誌
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日本林學會誌 78 (2), 169-174, 1996
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681337399424
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- NII論文ID
- 110002830788
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- NII書誌ID
- AN00198561
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- ISSN
- 21858195
- 0021485X
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- NDL書誌ID
- 3967720
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可