大発生時のマツカレハの食害が北海道のストローブマツ高齢木の成長に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of defoliation caused by <I>Dendrolimus spectabilis</I> in their outbreak on the growth of matured <I>Pinus strobus</I> in Hokkaido
  • ダイ ハッセイジ ノ マツカレハ ノ ショクガイ ガ ホッカイドウ ノ ストロ

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説明

マツカレハが北海道のストローブマツ68年生林で1985年に大発生し,集団枯損させた。その林分の平均胸高直径を持つ6本を1994年に伐倒し,地際,地上30cm,1.3m,そのあと2m間隔で円板を採取した。年輪の読み取りから,樹高成長,材積成長,連年成長量などを推定した。樹高成長は植栽後46年から60年まで低下傾向が続いたが,大発生時を含む植栽後66~70年時の成長量が特に小さかった。他方,材積成長は植栽後16年から65年まで5年間で0.1m3という成長を持続したが,植栽後66~70年時の成長量が著しく小さかった。連年成長量の変化からみて,食害の影響は1984年から1988年までの5年間に顕著で,1986年には大発生以前の1/10程度にまでも低下するものもあった。マツカレハは3年以上にわたる密度の上昇を経過して大発生として発現することが材積成長から読み取られた。

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参考文献 (22)*注記

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