免疫染色上,腺癌の性格を残したへん平上皮癌を認めた肝原発腺へん平上皮癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of adenosquamous carcinoma of the liver containing squamous components demonstrating a character of adenocarcinoma with immunohistochemical stains

この論文をさがす

抄録

60歳の女性が,発熱を主訴として肝膿瘍の疑いのもとに紹介されてきた.肝S7領域に径7cmの腫瘤性病変が検出され,同部は造影CTにて周辺部のみ濃染した.エコー下狙撃生検で扁平上皮癌の診断となり,肝右葉切除術が施行された.術後の詳細な病理学的検討により,腫瘍の肝門部側に腺癌を認めたために肝原発腺扁平上皮癌の診断となった.HE染色で扁平上皮癌と診断された部位も腺癌部分と同様に粘液染色,CEA,CA19-9の免疫染色が陽性であった.このことは,肝原発腺扁平上皮癌の診断の発症機序を考えるうえで示唆に富むと考える.

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ