Recent pathological knowledge of esophago-gastric junction, Barrett's esophagus and its carcinoma

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  • 胃食道接合部領域の特性とバレット食道ならびに接合部癌における最近の知見

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胃食道接合部癌を論ずるにあたって,胃食道接合部の正常な組織構築を理解する必要がある.本稿では食道癌手術例の解析結果から,接合部は胃噴門腺ならびに食道扁平上皮下に存在する食道噴門腺からなり,その範囲は20mm前後である.また食道噴門腺はバレット上皮(特にSSBE)ではそれを有さないものに比べて有意に長く存在する.さらにこの食道噴門腺は時に円柱上皮島として食道表面に露出し,細胞増殖活性を示す.癌を有さないSSBEでは腸上皮化生を示さない噴門腺粘膜からなるものが多く(70%),従来から示唆されてきた特殊円柱上皮(不完全型腸上皮化生)は必ずしもバレット上皮の指標とはならない.<br> その上で,接合部に発生する癌には胃噴門腺粘膜,バレット上皮から発生するものがあるが,その他にバレット化をともなわずに食道噴門腺から発生する癌などもある.これら接合部癌は通常型の胃腺癌とは大きく異なる.<br>

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