蛋白漏出性胃腸症を契機に発見された,コレステロール塞栓症による小腸多発潰瘍の1例

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  • Multiple small intestinal ulcers associated with protein-losing enteropathy secondary to cholesterol crystal embolism:a case report

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抄録

<p>症例は78歳男性で,高血圧,腎硬化症,狭心症の既往がある.易疲労感,下腿浮腫を主訴に近医を受診し,低蛋白血症を指摘された.蛋白漏出性胃腸症と診断し小腸X線造影を行い,回腸に多発する境界明瞭な輪状潰瘍や縦走潰瘍瘢痕を認めた.診断未確定のまま栄養療法などで経過観察したが,診断後約4年で腎不全から肺鬱血をきたし死亡した.病理解剖にて小腸の多発潰瘍はコレステロール塞栓によるものと考えられた.</p>

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