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- 竹原 徹郎
- 大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学
書誌事項
- タイトル別名
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- Recent research trends on the pathogenesis of nonalcoholic fatty liver disease
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説明
<p>非アルコール性脂肪肝から脂肪肝炎への発症メカニズムは十分に解明されていない.病態を構成する因子が複合的であることから,多様な視点からの研究が必要である.本稿では,非アルコール性脂肪性肝疾患の病態研究に関して,特にこの1年間の進歩に焦点を当て,興味深い研究をいくつか取り上げた.1)肝細胞死に直接関わる脂肪毒性,2)肝細胞障害に引き続く炎症細胞浸潤,3)細胞外小胞と細胞間コミュニケーション,4)臓器相関の1つともいえる腸内細菌叢,5)細胞死と脂肪代謝の双方に関与するオートファジー,などに関して,重要な知見が報告されており,今後の研究の展開が期待される.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器病学会雑誌
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日本消化器病学会雑誌 114 (5), 807-812, 2017
一般財団法人 日本消化器病学会