サツマイモ斑紋モザイクウイルス弱毒株によるサツマイモの加工適性の向上

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タイトル別名
  • Improved processing suitability of sweetpotato (Ipomoea batatas L.) infected with 10-O, a protective mild isolate of Sweet potato feathery mottle virus
  • サツマイモ ハンモン モザイクウイルス ジャク ドクカブ ニ ヨル サツマイモ ノ カコウ テキセイ ノ コウジョウ

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抄録

サツマイモ斑紋モザイクウイルス(SPFMV)は,食用や焼酎用原料として利用されるサツマイモの塊根に帯状粗皮病を発病させ,減収をもたらす.大分県のサツマイモから分離したサツマイモ斑紋モザイクウイルス弱毒株10-Oは,サツマイモにあらかじめ接種することで,帯状粗皮病に対する干渉効果を示し,その感染による減収もない.本研究により,この10-Oの感染による塊根の内容成分と醸造適性に及ぼす影響はなく,焼酎用原料として利用可能であることが明らかにされた.さらに,10-Oが感染すると塊根の形状は細長くなり,熱伝導性や加工作業性を高める可能性が示された.以上から,サツマイモにおける弱毒株10-Oの利用は,帯状粗皮病の防除のみならず,醸造原料としての加工適性の向上にも有用と考えられる.<br>

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