Pathogenesis of irritable bowel syndrome

  • FUKUDO Shin
    Department of Behavioral Medicine, Tohoku University Graduate School of Medicine

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  • 過敏性腸症候群の病因

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Abstract

過敏性腸症候群とは,腹痛と便通異常が関連し合いながら慢性に持続し,かつ,通常の臨床検査では愁訴の原因となる器質的疾患を認めないという概念の症候群である.その病因を,外因と内因,消化管と中枢神経系レベルの病態を惹起するものに分類する.消化管の外因として最近特に着目されているのが腸内細菌であり,次いで食物である.中枢神経系の外因として関与が確実なのは,患者に負荷される心理社会的ストレッサーである.消化管の内因として粘膜炎症が重要であり,最近,炎症に関連した現象として粘膜透過性亢進が着目されており,これらの背景にはゲノムがある.中枢神経系の内因として,ゲノム,エピゲノム,神経可塑性が存在する.

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